Lullaチーム最新の小児科文献を調べ、パパ・ママにわかりやすい言葉にまとめています。
赤ちゃんの眠気サイン:泣く前に見抜く

赤ちゃんの睡眠について最も広まっている誤解は、「眠くなったら泣く」というものです。実際には、泣くのは最後の段階です。その時点で赤ちゃんは、少なくとも10〜15分前から眠かったのです。そして疲れすぎた赤ちゃんは、ちょうどよいタイミングで寝かせた赤ちゃんより、ずっと寝つきにくくなります。
眠気の3つの段階
赤ちゃんの眠気は突然現れるわけではありません。それぞれにサインのある3つの段階を、順に進んでいきます。この順番で覚えておきましょう。
段階1——かすかなサイン(絶好のタイミング)
ここが黄金の瞬間です。赤ちゃんは穏やかなまま、少しずつ意識が外れていきます。
- ぼんやりした視線——一点を見つめ、目であなたを追わなくなります
- 動きがゆっくりになる——遊ぶペースが落ちます
- 興味を失う——おもちゃから顔をそむけ、笑いかけても反応しなくなります
- まぶたが重くなる——いつもより少し長いまばたきが出ます
- 急に静かになる——それまで声を出していた場合
対応:今すぐ寝かしつけのルーティンを始めましょう。段階2まで5〜10分です。
段階2——はっきりしたサイン(警報)
赤ちゃんが「眠いよ」とはっきり伝えています。
- 手のひらで目や耳をこする
- あくび——多くの親御さんがようやく気づくのが、この最初のあくびです
- しゃっくりや小さなぐずり声
- 軽くぐずる——抱っこでもじもじして、落ち着かなくなります
- 手や哺乳瓶をしきりに求める
対応:すでに少し遅れています。余計な刺激を与えず、すばやくベビーベッドへ。
段階3——疲れすぎ(緊急モード)
これはもう眠気ではありません。神経系が処理しきれなくなった状態です。ここからは大変です。
- なかなか泣きやまない
- 興奮した抵抗——のけぞる、ベビーベッドを嫌がる
- 刺激に過敏になる——ちょっとした音や光でも興奮します
- 急に笑ったあとに泣き出す——神経系が混乱しています
- 第二の元気が出る——急に目が冴えて元気そうに見えます。見かけだけで、本当の元気ではありません
対応:ベビーベッドに寝かせる前に、20〜30分かけてしっかり落ち着かせる時間(抱っこでゆらゆら、ホワイトノイズ、暗さ)が必要です。そのうえで、眠りが短く浅くなることも見込んでおきましょう。
あくびを待ってはいけない理由
小児科領域の研究では、段階1で寝かせた赤ちゃんは平均5〜8分で眠りにつき、睡眠サイクルを最後までまっとうします。段階3(泣き出したあと)で寝かせた場合は、眠るまでに20〜45分かかり、途切れがちな短い眠りになります。
この差は、気合いや性格から来るものではありません。どんな状態のときに寝かせたか、です。すでに興奮してしまった赤ちゃんは、眠りに入る前に、その興奮から降りてくる時間が必要になります。「待てば待つほどストレスホルモンがたまる」というコルチゾールの説明もよく見かけますが、赤ちゃんでそれが測られたことはありません。30〜36か月の子どもで、お昼寝をした日と、しなかった日を比べた実験では、お昼寝のなかった日にコルチゾールは上がりませんでした。問題になるのは性格ではなく、タイミングです。
月齢別の活動時間
赤ちゃんは段階1に入る前に、どれくらい起きていられるのでしょうか。おおよその目安はこちらです。
- 生後0〜1か月:45〜60分
- 生後1〜3か月:60〜90分
- 生後3〜6か月:1.5〜2.5時間
- 生後6〜9か月:2〜3時間
- 生後9〜12か月:2.5〜3.5時間
- 1歳〜1歳6か月:3〜4時間(ふつうは昼寝1回)
- 1歳6か月〜2歳:4〜5時間
- 2〜3歳:5〜6時間
これらは中央値です。お子さんは15〜30分ほど短いことも、長いこともあります。主な手がかりは段階1のサイン、活動時間は答え合わせとして使いましょう。
Lullaがどう役立つか
Lullaは最後に起きてからの経過時間を自動で計り、ホーム画面に表示します。月齢に応じた活動時間の目安に近づくと、やさしい通知が届きます。「そろそろ夜のルーティンを始める時間です」。4ステップのルーティンと組み合わせれば、段階1を見逃すことはありません。統計を見れば、2〜3週間ほどで、寝つきの早さと理想的な時間帯が重なっていくのがわかります。そこから微調整していきましょう。
必要な睡眠時間についてや、生後3〜5か月なら生後4か月の睡眠退行についても読んでみてください。

赤ちゃんのねんねスケジュール、 月齢別
赤ちゃんのねんねスケジュール、 月齢別
大切なことを1枚の表に。24時間あたりの総睡眠時間、活動時間、お昼寝の回数を、新生児から3歳までまとめました。総睡眠時間は全米睡眠財団の推奨に沿っています。
出典・参考文献
この記事は公的なガイドラインと査読済みの研究に基づいています。出典はこちらから直接ご確認いただけます:
- American Academy of Pediatrics — Healthy Sleep Habits for Babies (HealthyChildren.org)
- National Sleep Foundation — Baby Sleep Hub: Wake Windows and Tired Cues
- Galland BC, Taylor BJ, Elder DE, Herbison P (2012). Normal sleep patterns in infants and children: A systematic review. Sleep Medicine Reviews, 16(3), 213–222.
- Mindell JA, Li AM, Sadeh A, Kwon R, Goh DYT (2015). Bedtime routines for young children: A dose-dependent association with sleep outcomes. Sleep, 38(5), 717–722.
- World Health Organization (2019). Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under 5 years of age.